プチ報告記 (2005年10月/子どもとネットSPECIAL)
PTA講演会 「子どもといっしょに考えよう!安心・安全なインターネット」
開催 |
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2005年10月29日(土) |
主催 |
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島根県美郷町立 邑智中学校 (※一般参加歓迎!/無料) |
場所 |
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邑智中学校体育館 @島根 |
詳細 |
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インターネットの可能性と危うさを知り、どう向き合うかを考えましょう。 |
今年7月、岩波書店より第1巻目が発売となった 『子どもといっしょに安心インターネット』 が全3巻揃った10月最後の週末、出雲よりもかなり西側、島根県の美郷町立邑智中学校での講演をさせていただきました。
全巻揃っての講演はこれが初めて、後ろに並んだ本の 「赤」「黄」「青(緑)」 が、企画意図どおりに信号機のように見え、講演前から感無量になっていた単純な私。(^^;
とても楽しみにしてくださっていたという校長先生が出席できなくなったことがちょっぴり残念でしたが、まるで高原にいるような美味しい空気と、学園祭準備で活気付いていた校内の様子で、山間のクネクネ道を延々車の助手席で移動した気分の悪さ(車酔いほどじゃないですが…運転席だったら平気なんですけれどね/苦笑)も、一気に吹っ飛んでしまいました。
講演の内容や雰囲気は、日経新聞社サイト内にある 『NIKKEI IT+PLUS』 および 日経デジタルコアの『ネット時評』でお読みいただけます。(同じ内容です)
特に、後者はブログ形式になっていて、「どなたでもトラックバック大歓迎!」
だそうですので、「子どもとインターネットについて、私もブログに書きました」 という方は、ぜひぜひ、トラックバックをしてみてください。
日経のサイトとトラックバックなんて、なかなかできませんからね。(^_-)-☆
ただ、上述のコラムには書けなかったことも当然お話ししました。
その一つは、「風営法による規制強化のために資金源を失った一部の暴力団が、資金獲得のために振り込め詐欺行為を行っているケースもある」 ということです。
こうした背景から、「歌舞伎町でフラフラしないでね」 のたとえ話が出てきたわけです。(詳細は、日経各サイトのコラムでお読みください)
本や大手のWebサイトではあまり公開したくない実例や話題も、トークの中に織り込むことができます。
講演を聴いたみなさんが得な部分は、こんなところなのでしょうね。
もちろん、3冊分なんてとてもとてもお話しできませんから、本から得られる情報のほうがはるかにボリュームは大きいのですけれど。
※ココは一応私の個人サイトなので、一言だけ触れさせていただきました。
とにかく、学園祭準備や練習に頑張っていた生徒たち、昼食後の眠い時間なのに驚くほど熱心で、うとうとする子もいなかったのにはびっくりでした。
よーく考えてみれば、それほど身近で気になる話題だったのでしょう。
子どもたちが抱えているネット絡みの不安や疑問に対し、ご家庭も学校も手を差し伸べたくても 「よくわからない」 とおっしゃる大人が大勢いらっしゃいます。
でも、デジタルな世界を “特別なもの” とは考えず、
「知らない人に声をかけられてもついていってはいけない」
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「掲示板で声をかけられた人と気軽に会う約束をしてはいけない」
──のように 「リアルな世界でも似たケースがあるじゃん!」 と早く気付いて、子どもたちにアドバイスをしていってあげて欲しい。
それを、子どもたちは求めているんだということを、邑智中学の生徒たちの表情から学びました。
インターネット(含:携帯)の世界については、大人も子どもも同級生。途中から突然花開いた文化である大人たちと、当たり前のようにある子どもたちの違いだけで、身近に感じ始めてからの年数はまったく一緒です。
大人たちには、 「上に立って教えなければいけない」 という先入観を払拭し、人生経験豊富な大人がアドバイスできる部分で手を差し伸べてあげることの大切さを、理解していただきたいなと、心からそう思いました。
レポートじゃなくて、思い切りコラム欄のようにになってしまいましたが。。。
<私信>
この講演を企画してくれた邑智中学校PTAのみなさま(特に木川さん!)、邑智中学校の諸先生方、そして今回の島根入りを全面バックアップ体制でコーディネートしてくれた出雲の永瀬さん (&神有月の島根での休日をとても楽しいものにしてくださった皆々様)。
本当に、ありがとうございました。
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