ネット教育アナリスト
という活動
インターネット教育の現状や動向を読み解き、少し先を見据え、
使い方やニーズに合った学びや環境づくりのアドバイスおよび知恵をお届けしています。
尾花紀子の売りはね、
あのグローバル教の巨城IBMの中枢にいながら
生活者の視点を外さなかった
超女性脳ビジネスパーソンだということ。
男たちの論理も知っている、グローバルのよさも知っている。
なのに、あえて、末端の市場を握る女性脳にこだわる。
2026年までは女性脳の時代だから、
いまや、誰もこの考えを無視できない。
by 黒川伊保子(感性アナリスト)
音の表情から恋愛論まで、特に、男性脳と女性脳の感性の違いを語らせたら右に出る人はいないであろう、20年来の仲良し・黒川伊保子さん(著書「○○のトリセツ」は有名!)からのメールにあったこの一言は、ひたすらこだわり続けた私のビジネスマインドを見事に表現してくれています。2026年までは、この言葉はココに残しておきたいと思います。さて‥‥
● 情報リテラシー?情報モラル?プログラミング??
学校で【情報モラル】を学ぶことが必須となったのが2010年度。今の25歳以下の若者は全員が学んでいるということになります。それから10年後、2020年度からは【プログラミング】の授業がスタートし、感染症対策という観点から【オンライン授業】や【テレワーク】に拍車がかかった一年でもありました。
職場でも学校でも家庭でも、柔軟に適応できる人がいる反面、なかなか一歩が踏み出せない人、何をどうしたらいいのかよくわからないままの人も少なくありません。そうこうしている間に、『GIGAスクール構想』で小中学生の子どもたちには1人1台端末が与えられることになりました。
・教えられない!子どもをプログラミング教室に通わせようか
・どうしたらいいの?自宅に自由に使えるネット回線がない
・近い距離で画面を見る時間が長くなって目への影響が心配
等々、不安や悩みはつきませんが、その内容は人それぞれですし、解決方法は個々人で違って当たり前で、そこに1つの正解が存在するわけではありません。だから、
答えではなく、起きていることへの捉え方や考え方を共有し
対処療法に終わらない“より良い解決策”を一緒に導き出す
ことが重要だと考えます。そして、「わからない」「難しい」「できない」と放りっぱなしにするのではなく、やれそうなことからトライしていくことで、一歩ずつ解消に近づいていくのがベストだと思っています。
そのためのノウハウやちょっとした知恵、やったほうがいいこととやってはいけないことの具体例などを、みなさんそれぞれに合わせてご提供しています。
● 講演会、セミナー、研修、授業など<地域・学校編>
既存のテキストの決まった内容を決められた時間でお話しするスタイルであれば、地域で活動されているインストラクターや、携帯電話会社・販売店にいる講師の資格を持った人にお願いすると良いと思います。基本的なことはちゃんと網羅してくれますから、「まずは基礎から」という場合は気軽に頼めるのでお勧めです。
グループワーク等、アクティブラーニングのスタイルで授業を行いたい、SNSトラブルの事例と対策に特化して考えたい、授業のできるインストラクターや教職員を育成したい、最新の情報をアップデートしたい等、具体的なご要望がある場合は、それらをしっかり伝えて依頼しましょう。
ただ、いまだに時折聞くのが「子どもたちを怖がらせてください」というご要望。
これは、少々時代錯誤かもしれません。
これからの時代を生きていく子ども・若者は、「賢く安全に使っていく」ことを体得しなければなりません。怖がらせて使わせないでは、時代に逆行してしまいます。
用心深くなることは大切ですが、やみくもに怖がらせるのは子どもたちの将来の可能性をつぶしてしまいかねないと、お考えください。
オンラインセミナーや授業ができる環境があれば、交通費や宿泊費の負担なく、講師料だけで全国どこからでも講師が呼べます。地域で複数校一緒に受講できれば、1校あたりの予算も軽減できます。
「具体的な対策が知りたかったのに、知っていることしか聞けなかった!」
「講演会を実施したばかりなのに、生徒がトラブルに巻き込まれた!」
‥‥とならないように、「とりあえず実施すればいっか」ではなくしっかり検討しましょう。
もちろん、近々保護者になる人達が集まる両親学級等で、生まれる前から“ネットのある子育て”について学んでおくことも、地域の未来に大きく役立つと思います。
● 講演会、セミナー、研修、授業など<職場編>
しっかり検討して‥‥これは、企業や団体でも同じです。
全国の支社や子会社等で一斉受講できるようにする、あるいは取引先や関連会社と合同で開催するといった工夫をすれば、社会人として必要な情報モラルやリテラシーを低予算で身に付けることができるでしょう。
交通・宿泊費だけでなく、開催回数や会場費も節約できれば、その分で自社の業種や業務に特化した研修内容を組み立ててくれるような講師にお願いすることも可能になるでしょう。
私は、職場に働く保護者のみなさんに、子どものネット利用との向き合い方を学ぶ機会を提供してほしいと思っています。
「在宅の子どもがネットトラブルに巻き込まれた!」とみたいなことが起きれば、少なからず仕事の生産性が落ちることが予想できます。また、回線・端末・子どもたちのこと等、テレワークを導入している企業であれば仕事の効率を下げない工夫について学ぶことも有効です。
そういった細かい内容や、学びの環境づくりまで、アドバイスできることは沢山あります。
一度やってみれば、あとは自社でできるようにお膳立てすることもできるでしょう。
デジタル機器やシステムやサービスの活用に対する感覚は世代間ギャップがとても大きく、お互いに「何でこんなことになるの?日本語通じなかった??」と言いたくなるようなトラブルも発生しています。
そんな企業内でのうっかりトラブルの実例を挙げて考えれば、 溝や勘違いが減るはずです。
青少年だけでなく、インターネットに関する学びは社会人にもプラスに働きます。
新人研修、中間管理職研修、経営・管理者研修なども視野に入れてみてはいかがでしょう?
● インターネットは”表裏比興の物”ですから(笑)
トップページでも触れましたが、“表裏比興の者”とは、戦国武将・真田昌幸〔信繁(=幸村)のパパ〕が豊臣秀吉から称された異名です。詳しい話は省きますが(気になる人は検索してみましょう♬)、武田→織田→北条・徳川→上杉→豊臣と主君を変え、生き残るための知略・策略に富んだくわせ者という意味の褒め言葉だと言われています。
昌幸は【者=人】ですから、彼自身の判断で態度や言動をコロコロ変えているわけですが、インターネットは意思など持つはずもない【物】なので、使う人の思惑や感覚によって善くも悪くもなるだけでなく、世界中にごまんといるネット利用者の中には、無意識に悪用してしまっている人すらいる。それがインターネットなのです。
ですから!
ネットを賢く安全に有効活用するには、【規範意識】と【危機管理意識】が不可欠です。
◇誰かに迷惑や損害を与えるような使い方をしないこと
◇正しく怖がること(無防備も過度な不安もNG)
◇知識や経験に想像力を足して考え・判断すること
「やらないほうがいいかな?」という気がしたときにはちゃんと踏みとどまれるように。
そして、何となく怪しいと感じたときに「もしも悪意のワナならアクションを起こした先に何が待っているのか」を想像して判断できるように。
そんな使い方ができなれば、合格です。興味本位や勢いで使っているうちは、まだまだです。
子どもの安全を守るためにフィルタリングの力を借りるのがベストとされる理由は、大人でも判断ミスが生じるような巧妙な仕掛けに太刀打ちできる術を持たないから──と考えれば腑に落ちますよね♪
この、進化し続ける“表裏比興の物”を味方にする
ために前を見ながら一緒に考えてみませんか?
みなさんが、それぞれに合った方法を見つける
お手伝いをさせていただければ嬉しいです。
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