9月1日は 「防災の日」 。
このことを強く意識しているのが関東近県の人たちだけということをつい最近知ったのですが、あの関東大震災が起きたのが大正12年(1923年)のこの日だったのです。
学校から官公庁にいたるまで、東京では、あちらこちらで緊急時の対応訓練が行われる9月1日に危機管理セミナーをさせていただくなんて、「防災の日にはシステムの危機管理も!」 と心に刻むためにあったようなご縁を感じました
。
これを機に、毎年9月1日は 『危機管理 (=リスクマネジメント) セミナーの日』 にしようかしら??
<来年、2006年9月1日(金)の先行予約を受付ます!/爆>
そもそもこのセミナーの企画は、私の友人でもあり、中国ニュービジネス協議会広島女性支部会長・日野佳恵子さん (←写真) からの依頼で始まりました。
日野さんとはかれこれ5年を越す付き合いになりますが、お互いに 「kikoちゃんコレ、どう思う?」 「kakoちゃん、お願い、協力して!」 などとやり取りをする同じ年の仲間。 私が日ごろから 「地域では企業の危機管理意識が低すぎる!」 とぼやいているのを熟知してくれていたために、実現したセミナーでした。
この日、NHKのニュースでも放送された、東海沖地震が心配される静岡県の3市での例
・熱海市 : データを定期的にバックアップして、遠隔地に運送して保管
・蒲原市 : バッチ処理でデータを遠隔地に転送をして管理
・伊東市 : 市のデータサーバーを耐震設備のある別なビルへ移動
と、中越沖地震の際に実際に新潟で起きたこととを比較しながら、災害のための情報管理を意識していただくところからスタートしました。
・テナントで起きた情報漏えいがきかっけで決済システムを強化・改善した 「楽天」 の話
・社員一人一人が意識することからスタートすべき 「企業のセキュリティ管理体制」
・企業における「個人情報」 とは、そして 「個人情報保護法」 を守りながらの経営とは
企業が、今のIT社会の中で 「デジタルに使われてしまわないため」 に知っていていただきたいことを、なるべくわかり易く具体例をご紹介しながらお話ししていったのですが、1時間半という時間はあっという間にオーバー!(^^;
質疑応答の時間も、 「子どものモデルを掲載する時に注意したいことは?」 「個人商店のWebサイトを作る際に、個人を特定できる写真や情報をどう扱うべき?」 など、実務に即した具体的な質問が活発になされました。 参加されたみなさんの意識の高さをひしひしと感じました。
この手のセミナーの時には必ずお話ししていることがあります。
(1) IT時代の潮流に乗るには、IT技術やデジタル機器などに振り回されてはダメ、
アナログな一人一人の感覚や対応こそが大切!
(2) 「個人情報保護法」 も含む、各種法律にがんじがらめにされてはダメ、
企業内の個々人の危機管理意識を高め、
「~ねばならない」 というの要素を上手に利用した、いいビジネス展開を目指す!
さまざまなルールや人工的な技術によって作られた融通の利かない “デジタル” だからこそ、人間の柔軟な感性が活きてくる── まさにこれこそが 「IT時代」 なのだと、私はそう考えています。
参加いただいたみなさまに伝わり、広島の企業の意識が変わるちょっとしたきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。
中国NBC広島支部のみなさん、本当にありがとうございました。
(インターンシップ研修で参加した広島大の岡村さんと山口さん、感想ありがとう!これからも頑張って♪)
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