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ビジネスコンシェルジュ/ネット教育アナリスト
[IT教育,人材育成,eビジネス,Web戦略,マーケティング,プロモーション,他]
尾花 紀子
1961年8月16日生まれ

Web掲載

「経営者のためのeビジネス心得」

(5) 今、できることから始めよう

変化への適応とは

 ビジネスの世界で、経営とITというようなテーマを語る時によく使われる一説があります。「最も強い者でも、最も賢い者でもなく、生き残っていくのは変化に適応できる者である」――「種の起源」を著した生物学の巨人、ダーウィンの進化論に基づいた言葉です。

 ダーウィンや、彼以降の進化論をひもといていくと、実にさまざまなことを知ることができます。それらはどれも、ビジネス論と難なく置き換えられ、いろいろなことを考えるきっかけを作ってくれます。

 変化をあまり好まない島国気質の人や企業は、21世紀を迎えた今でも大変多いと感じます。OA化は、それまでの仕事の進め方をそのままに、OA機器で行えるようにするだけですみましたが、eビジネスは「見方」「考え方」「企業体質」など、さまざまな見直しを要することがあるため、「正直あと数年、自分が定年までは改革などしたくない」とおっしゃるマネジメント層の方も少なくないという話を、幾度も耳にしたことがあります。

 古くからの体質を続けている企業が時代の変化に適応するためには、多かれ少なかれ改革をしなければならない時代になってきています。そのためにITというアイテムは不可欠ですが、新しいITを取り入れた仕組みを作ることばかりが改革ではありません。例えばその企業や商品・サービスにまつわる“伝説”をうまく生かしたプロモーション戦略を遂行してもいいのです。特徴を生かし、価値を出し、それを顧客に届ける手段としてITとういツールを巧みに使うことも、eビジネスによる改革の1つなのです。

 近年、産直ネット販売を始めた農業経営者を多く見かけるようになりました。eビジネスの活用は、日本古来の最もアナログな産業にまで確実に浸透してきています。でもこれは「作った商品を販売する」という流れの延長線上にある発想です。

 これに対し、小中学校の校外学習に協力した農家が、種の植え付けを経験してもらった生徒たちのために、その生長の過程を「いつでもどこでも」見られるサイトを提供するとしましょう。その際、土の温度や天候などをITを駆使して表示することも可能です。

 学校ではそれを使って、食べ物を大切にすることや、作物の生長を学ぶ生きたカリキュラムを実施できます。そして、それを自分たちで収穫し、苦労話などをしながら親子で食べる食卓からは、「また来年もココのジャガイモ、買おうね」という会話が聞こえてくるかもしれません。

 こういったケースは、商店の手伝いにも、工場のちょっとした組み立てにも置き換えることもできます。こんな些細(ささい)な体験が、長期的な視点で考えて、地域や産業の活性化につながる可能性が全くないと、どうして言い切れましょう。

 小さな小さな一例に過ぎませんが、発想の転換でITと共存する方法はいくらでもあります。こういった“未来につなぐ”eビジネスを組み立ててみるのも、1つの戦略です。見えない未来を自分たちの発想で作りあげることも、eビジネスは応援してくれるのです。

 動植物の進化を考えても分かりますが、強者や賢者も確かに生き残っています。でも、強者や賢者は時代ごとに替わっているのです。そう考えると、あらゆる環境の変化を敏感にとらえ、共存共栄できる柔軟さを持った種こそが、実はしたたかにずっと生き続けているのだと気づかれるでしょう。

 変化に適応するということは、「時代や環境と共存共栄する」こと。そのためのビジネス戦略を実現するには、今の時代、eビジネスが不可欠な要素となりつつありるのです。

<おわりに>

■は じ め 方  : ひとつひとつ、できるところから
■発想の手法 : 利用者の立場に立ち、柔軟かつ多角的に
■システム作り : 変化に適応できる、変更・再利用・拡張可能なパーツを
■ブランド作り : 本当の価値を、的確かつタイムリーに顧客に届ける

 この4点は、WEBページの製作から大規模な基幹システムの構築まで、どんな規模にも共通するポイントであり、読者のみなさまに最もお届けしたかったメッセージでした。

 「eビジネス概説論」ではなく、「eビジネス心得」を5週にわたってお話してきました。eビジネスの入り口の前に立って考えるほど、敷居は高くないのだということを感じていただけていれば、幸いです。

 そして、その感覚のさめないうちに、今すぐ。
  eビジネスへの入り口をくぐること、これまでのeビジネス戦略を見直してみること、そのほか、気づいたことを「できるところからひとつひとつ」形にしていきましょう。その際に、デジタル(IT)とアナログ(人の知や心)の両方を得意とする人を、コンサルタントもしくはアドバイザー的な立場として配することができたら、言うことなしです。それはモチロン、ご自分自身であっても結構です。

 新しいeビジネスの成功事例が、さまざまな媒体を通して数多く語られることを、楽しみにお待ちしています。


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